千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2021年3月 八街で小学生、輪禍の犠牲に

 八街市で一緒に下校していた小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、はねられた7歳と8歳の2人の児童が死亡、小学校3年生の女児が重体、このほか1、2年生の2人が重症を負うという痛ましい事故が発生しました。議会活動を通じて、日頃から交通事故の撲滅を訴えてきただけに、今回の悲惨な事故は大変、残念でたまりません。

 逮捕された運転手は、取り調べに「出てきた人をよけようと急ハンドルを切ったら電柱にぶつかり、そのまま子どもたちの列に突っ込んでしまった」と供述しているということです。帰る途中で酒を飲んだと話しており、飲酒の影響で居眠り運転をしていたのではないかとも見られています。

 事故があった現場の道路は幅員が狭いため歩道を設ける余裕が無く、路側帯を示す道路ぎわの白線も引かれていませんでした。この危険な道路を児童が通学路として利用するため、PTAがガードレールの設置を市に要望していたそうです。

 事故に遭った小学生が通っていた朝陽小学校では、5年前にも同様な事故が起きていました。児童4人がトラックに巻き込まれ、けがを負った事故をきっかけに、登下校時の子供たちの安全対策をまとめた「通学路交通安全プログラム」を改訂し、市内の通学路の危険個所を点検して安全対策を行ってきましたが、今回の事故があった道路にガードレールを設けるには道路の拡張が必要なため、手つかずのままでした。                             

 事故発生後、熊谷知事が県内の通学路の緊急一斉点検を早急に行う考えを記者会見で示しました。県教育委員会も通学路の一斉点検を行うことなどを盛り込んだ通知を県立学校や市町村教委に発出しました。点検だけで済ませてはもちろんなりません。点検の結果、危険と判断された通学路は速やかに対策をとっていただくようお願いしたいと思います。

 これまでも、登下校の小学生の交通事故が全国で後を絶ちませんでした。2012年には館山市の県道でバス待ちをしていた小学生の列に軽自動車が突っ込み、1年生が死亡した事故が起きています。

 警察庁のまとめでは、昨年までの10年間で、全国で59人の児童が輪禍の犠牲になっています。千葉県警は「子どもが被害に遭う交通事故が多く発生している」として、周りの安全確認をしっかり行うなど、慎重な運転をドライバーに呼びかけてきました。それにもかかわらず、またも登下校途中の児童が犠牲になってしまいました。

 新潟市では、子どもが多く通る時間帯だけ自動で車止めが上がり、自動車が進入できない通学路があるそうです。登下校の子どもを輪禍から守るために、このような抜本的な手立てを考えてもいいのではと思います。

 千葉県は交通事故死傷数が毎年、ワースト争いの常連です。この痛ましい事故を契機に、飲酒や危険運転を撲滅し、交通安全への意識を高めるなど、各方面で一丸となって努力すべきです。

 成田市も「まん延防止等重点措置」

 7月11日まで延長された千葉県の「まん延防止等重点措置」対象地域に、成田市が追加されました。

 期間が延長されるまでは、対象地域の飲食店に酒類を提供しないよう要請されていましたが、今回は90分以内、一組2人までなら酒類の提供が可能。営業時間は午後8時まで(酒類提供は午後7時まで)とされています。

 東京都などの非常事態宣言が解除されてから新型コロナ感染者が増加し、感染爆発に陥りかねないと危惧されています。千葉県などでの11日以降の期間延長も検討されています。感染力が強いインド型の増加も心配です。今一度気を引き締め、感染防止に努めましょう

 

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