千葉県議会議員 林もとひと オフィシャルサイト

月刊コラム

2020年2月 新型コロナウイルス封じ込めで総力戦

 新型コロナウイルスの国内での感染拡大が続いています。不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられるなど、私たちの生活が窮屈になっていますが、新型コロナウイルスが蔓延するか、収束に向かうかはこの1~2週間が山だそうです。皆が力を合わせて、この厄介なウイルスを封じ込めましょう。

 3月4日のフランスのAFP通信によりますと、新型コロナウイルスの感染者が確認された国・地域は77カ国・地域で9万2722人の感染が確認され、うち、3155人が死亡したということです。世界保健機構(WHO)は、感染が広がる新型コロナウイルスについて、世界的な危険の評価を「高い」から「非常に高い」に引き上げました

 日本国内では中国からの旅行者、クルーズ船の乗客乗員、チャーター機で帰国した人、最近ではスポーツジム利用者らの感染が判明し、感染者は4日、1000人を超えました。このうち死亡したのは、クルーズ船の乗船者ら合わせて12人になりました。千葉県内での感染者は15人になっています。冬の観光地として中国人に人気で、その結果、突出して感染者が多い北海道では緊急事態が宣言されました。

 以前は、武漢市からの帰国者や中国人観光客を乗せたバスやタクシーの運転手など感染経路がはっきりとした感染者がほとんどでしたが、千葉市で判明した中学校の女性教諭の感染などのように、最近では海外への渡航歴がなく、外国人との接触もない感染者が増えてきています。市中での2次、3次感染が起きていると見られ、だれでも感染の可能性がある蔓延の瀬戸際にある状況と言われています。

 「新型コロナウイルス感染症対策本部」は感染封じ込めのため、小中学校の臨時休校を呼びかけ、多くの市町村が休校に踏み切ることにしています。急な臨時休校に共稼ぎで働いている親御さんらから「子どもをどうしたらいいのか」「親は通常通り電車で通勤していて意味があるのか」という悲痛な声も聞こえますが、子どもを集団感染から守るためにやむを得ない措置だと思います。

 対策本部はこのほか、「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請する」と発表しました。これを受けて、さまざまなイベントが中止になり、図書館などの公共施設が閉鎖されています。東京ディズニーリゾートなどのレジャー施設も休園に踏み切りました。新型コロナウイルスの蔓延を防ぐには、国を挙げての総力戦が必要なのです。

 この非常時に、品薄のマスクを買い占めて高値で売る輩が次々と現われたのには唖然としました。SNSツイッターのデマ情報で最近ではトイレットペーパーが不足気味だそうです。そのあおりで紙おむつまで姿を消し、幼児を抱える母親が当惑しています。何やらリーマンショック後、人々が右往左往したのを思い出します。人々の冷静な判断と行動が望まれます。

 新型コロナウイルスに効果がある治療薬の確認が急がれています。厚生労働省は新型インフルエンザ薬、エイズ治療薬、エボラ出血熱の3つの薬の効果を確かめているそうです。世界中の医療機関が多種多様の薬の効能を確認中で、やがて、新型コロナウイルスに効き目がある治療薬が登場するのは間違いないでしょう。

 新型コロナウイルスは感染者の80%が軽症で済むとされています。加えて、SARSと似たウイルスであるため、暑さや湿度に弱いのではと予想され、気温が高くなる5月ごろには活動が弱まるのではとの観測も見られます。アフリカや東南アジアなど暑い国でも感染が見られるため、決して楽観はできませんが、むやみに悲観的にならず、正しい情報で正しく恐れることが必要です。

 

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