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月刊コラム

2018年7月 異常高温

 異常な暑さの日々が続いています。連日、太陽から熱い光が容赦なく降り注ぎ、外出するとまるでフライパンであぶられているかのよう。7月23日には埼玉県熊谷市で41.1度を記録、5年ぶりに国内の最高気温を更新しました。この現象は世界中で起こっていて、各地から異常高温の報告が届いています。いったい、地球はどうなっているのでしょうか。

 気象庁の発表によると、7月の平均気温は東日本で1946年の統計開始以来、第1位に、西日本では第2位の高温になったそうです。列島を覆った太平洋高気圧が強かったのに加えて、チベット高気圧がその上に張り出してふたをし、熱気を閉じ込めたせいということです。

 日本だけの異常高温でしたら、気象の一時的なゆらぎで説明できるのですが、事態は地球全体に広がり、かなり深刻な状況です。土地が水面下にあり、周囲を山で囲まれて熱気がたまりやすい米国カリフォルニア州デスバレーでは7月、最高気温が53度の日が4日間記録されるなどの高温の日が続き、月間平均気温は世界記録の42.3度になったそうです。連日の高温で同州では山火事が発生し、ここ10年間では最悪になっています。

 アフリカのアルジェリアでは51.3度のアフリカ大陸最高気温を記録、オマーンでは最低気温が42.6度の異常な気温を観測しました。北海道より緯度が高く例年ならばそれほど気温が上がらないイギリスでも観測史上最高気温になりました。カナダでは熱波で54人が死亡したそうです。

 気象庁では連日の猛暑を受けた異例の会見で、「40度前後の暑さはこれまで経験したことがない、命に危険があるような暑さ」として十分な注意を呼びかけました。昔から言われてきた「うだるような暑さ」では表現しきれないこの異常な暑さは、もはや気象庁では気象災害と認識しています。

 危険な暑さから我が身を守らなければなりません。熱中症で病院に運ばれたり、死亡したニュースが連日、伝えられています。真夏の屋外でスポーツをしていて熱中症になり、病院に駆け込んだ人の話では、めまいと吐き気がし、手足の指がつりだしたそうです。こまめに水を飲むことが奨励されていますが、水分を補給するだけではだめで、汗と一緒に出てしまった塩分やカリウムなどを補給しないと手足の指がつる熱痙攣がおこります。症状が進むと、ふくらはぎや腕の筋肉もつり出します。一刻も早く涼しいところに移動して、塩分を含んだ水の補給を無理のない程度に少しずつ行います。スポーツドリンクや塩分を含んだ飴、タブレットや梅干を口にするのもいいそうです。

 汗が出たからといって、大量の水を一気に飲むのも危険です。摂取された大量の水で血液が薄まり、低ナトリウム血症になる恐れがあります。昏迷や痙攣を引き起こし、著しい場合は死に至ります。あくまで塩分を含んだ水をこまめに少しずつです。

 気になるこれからの気象ですが、気象庁の予報によると8月末には月初めよりも少しだけ気温が下がるものの、残暑も厳しそうです。無理をしないで秋風が吹くのを待つのが一番です。

 

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