スケートボード、BMXなどアクションスポーツの競技大会「X ゲームズ千葉」が千葉市のZOZOマリンスタジアムで開催され、県内外から4万人の観衆が訪れて会場は熱気に包まれました。コロナ禍での手探りの開催でしたが、ぜひとも、これから定期的に開催できるよう働きかけていただきたいと思います。
「Xゲームズ」は速さや高さ、危険さや華麗さを競うアクションスポーツを集め、夏と冬の年2回開催される世界最高峰のスポーツ競技会で、1995年にアメリカで始まりました。これまで世界12カ国で開催され、600万人の観客を集めたそうです。
4月22日から3日間に渡り、国内で初めて開催された「X ゲームズ千葉」ではスケートボード、BMX、モトクロスのフリースタイル「MotoX」の3競技、10種目が行われました。スケートボード部門には、東京五輪金メダリストの堀米雄斗選手が出場、ファンの熱い応援に後押しされ、スケートボード男子ストリート部門で見事に優勝を飾りました。スケートボード女子パークでは、同じく東京五輪で金メダルに輝いた四十住さくら選手が優勝しました。
世界トップ選手の演技が繰り広げられた会場ではスケートボードの試乗体験コーナーが設けられ、ちびっ子たちが日本スケートボーディング連盟に所属するインストラクターの指導でスケートボードに挑戦していました。ここから未来のXゲームチャンピオンが育っていくかもしれないと思うと、自然と笑みがこぼれます。
大会に先駆けて、ホストシティの神谷俊一千葉市長が「世界的人気を誇るアクションスポーツの祭典Xゲームズが、これまで多くのイベント・音楽フェス・スポーツなどの開催で認知されてきた国内有数のエンタテインメント発信地である千葉市・幕張に上陸することは、本市にとっても経済活性化に向けた待望の国際的イベントであり、大変栄誉あること」と力説。大会後は「今後も多くの国際的イベントが開催される都市となるよう、さまざまな取り組みを行っていきたい」と抱負を語りました。
東京五輪では千葉市の幕張メッセでフェンシング、レスリング、テコンドーが行われ、世界中の人々の熱い視線を集めました。盛り上がった熱気は、本県スポーツ界の大きな財産になりました。今回の「X ゲームズ」開催は千葉市の名前を国内ばかりか世界のスポーツシーンに再び登場させることになりました。
「空のF1」の異名を持つプロペラ機飛行機のレース、「レッドブル・エアレース」千葉大会が2019年9月、千葉市美浜区の幕張海浜公園で開催され、観衆は手に汗を握りました。今回の「X ゲームズ千葉」はこれに続く世界的なスポーツイベントです。神谷市長は「今回の大会を、千葉市がアクションスポーツの裾野を一層広げ、新しいスポーツ文化を醸成する契機としたい」とコメントしました。これを機に、アクションスポーツにとどまらず、さまざまな世界的スポーツイベントが続々と開催され、多くの観衆が千葉に足を運んでいただけたらと思います。