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月刊コラム

2020年7月 新型コロナ対策で過去最大補正予算

 新型コロナウイルス感染者数の上昇が止まらず、感染第2波かと思わせる状況です。接待を伴う飲食店で感染した人が相変わらず多いのですが、家庭内感染が急速に増えてきているのが心配です。

 7月3日まで開催されていた6月定例県議会で、新型コロナウイルス感染症対策として1867億4800万円に上る補正予算案が提案され可決成立しました。同議会には、開会日に181億3848万円の補正予算案が提案されていましたが、国の第2次補正予算が県議会開会中に成立したことを受けて追加提案されました。成立した補正予算を加えた一般会計予算は2兆475億8800万円になり、初めて2兆円を超えました。

 過去最大規模となった追加分補正予算では、新型コロナウイルス感染者の発生に備えた医療体制の整備に力が入れられました。医療機関がICU内の病床を確保した場合、1床あたり30万1千円を補助します。ICU以外での病床確保についても補助を行います。感染患者を受け入れる医療機関が人工肺や人工呼吸器、他への感染を防ぐための簡易陰圧装置、空気清浄機などを整備する際に、費用の一部を支援します。

 感染のリスクを負いながら新型コロナウイルス患者の治療に当たっている医療関係者に一人20万円などの慰労金が支給されます。利用者が感染者や濃厚接触者であった介護施設や障害者支援施設などに勤務し、利用者と接した職員にも慰労金が支給されます。

 県立学校や幼稚園、保育所、児童養護施設、障害者支援施設などでの衛生用品購入、施設の消毒経費、換気設備の購入などの費用が補助されます。

 新型コロナウイルス感染症の流行で、子育て負担の増加や収入の減少などに直面している低所得のひとり親世帯に給付金が支給されます。令和2年6月分の児童扶養手当の支給を受けている方が対象で、1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円が渡されます。

 長期間に渡った臨時休校後の児童生徒の指導のために、放課後の補習などにあたる学習サポーター1020人、教師の仕事を手伝うスクール・サポートスタッフ255人が追加配置されます。

 移動の自粛などで観光業界は大きなダメージを受けていますが、落ち込んだ県内観光需要喚起の一助として「ディスカバー千葉」宿泊者優待キャンペーンと名付けられた事業が行われます。抽選で1人5千円分、総額10億円がキャッシュバックされます。

 6月定例県議会開会日に提案され、可決成立した181億3848万円の補正予算では、新型コロナウイルス患者を受け入れる医療機関への支援として、入院患者1人につき50万円を支給する予算が盛り込まれました。PCR検査の強化にも力が入れられ、各地の医師会へ委託する方式で「地域外来・検査センター」の整備が進められます。

 産業の再建支援では、売り上げが減少している中小企業へ中小企業診断士などを派遣、消費が落ち込んだ農林水産物を学校給食の食材にあてる事業も盛り込まれました。

 感染拡大を防ぐために国や県では「新しい生活様式」の実践を呼びかけています。ソーシャルディスタンスの確保、帰宅後の手洗いやうがい、3密の回避、食事は持ち帰りやデリバリーを利用、公共機関は混んでいる時間帯を避けるなど、緊急事態宣言期間中に呼びかけられたことと同一です。効き目があるワクチンが開発され行き渡るまで油断せずにわが身を守りましょう。

 

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